2024年6月27日(木) 

今週の出走を予定しているウインマクシマムは、昨日Wコースにて最終追い切りがかけられました。松岡騎手が騎乗して単走で5Fからゆっくりとスタートし、道中は抑えながら進みます。直線は馬場の外目を最後まで馬なりのままスピード感ある動きで駆け抜けていました。時計は5F69秒5、ラスト1F11秒1でした。
松岡騎手は「この中間は馬体の成長が出てきたのですが、体の使い方がそれに追いついておらず、トモのバランスの悪さがあります。能力が高いので追い切りの時計は出るのですが、いい時の状態とは遠いと言わざるをえません。そういう状況なので、なかなか負荷をかけられず、コンディションも上がってこないというのが現状です」と現在の状況をシビアに分析していました。
続けて、「それでも、成長途上ということだけで、どこが悪いというわけではありません。むしろこのタイミングで馬の成長が見られるのは長い目で見れば非常にいいことです。万全の状態で重賞に出走するということにはなりませんが、先々は大きいところを狙う馬ですから、こういった中で競馬を使うのはいい経験になると思います。こうしたことを乗り越えて、さらに強くなって欲しいと思っています」と締めくくっていました。
また、畠山吉調教師は「ジョッキーは辛口評価ではありますが、追い切りはしっかりとタイムも出ていて動きも悪くありません。今回放牧明けからトモのバランスの悪さがあったことは事実ですが、毎週しっかりと獣医師のチェックを受けています。どこか悪いところがあれば回避を検討しましたが、どこも悪くはないんです。さらにはそういう状況の中で攻めていっても状態が下がることはなく、むしろ少しずつ上がってきています。それならベストとは言えないこの状態でも重賞にチャレンジしてもいいと判断しました」と出走の経緯を語っていました。
続けて、「ジョッキーも厩舎も『本当に良くなるのはもっと先』という見解は一致しています。それでも、能力が高い馬でGIIIのこのメンバーなら勝負になると思っています。あとはこれまでの広い競馬場での2400ｍから小回りの1800ｍに変わる点がどう出るかですね。競馬では行きたがるところも見せますし、今回は馬の後ろで我慢させる競馬を予定しています。ただ、だからと言って無理に抑え込むようなことはしません。センスのある馬でこの距離でも出たなりで前々で流れに乗れると思いますし、道中折り合いをつけて、しまい弾けてくれればと思っています。この後は北海道で休養の予定ですし、ここで賞金を加算して、夏でさらに成長してもらって、秋には大きいところを狙いたいと思っています」と期待を語っていました。
そして本日は軽めの運動を消化し、午後からの出馬投票で、今週の福島日曜11R「ラジオNIKKEI賞・GIII」芝1800mに松岡騎手で出走が確定しています。

2024年6月20日(木) 

来週の福島日曜11R「ラジオNIKKEI賞・GIII」芝1800mを松岡騎手で予定しているウインマクシマムは、昨日はキャンター調整を行い、本日はWコースにて1週前追い切りがかけられました。松岡騎手が騎乗して、前を行く同厩舎の併せ馬を大きく追い掛けます。コーナーではインから迫り、残り1Fで前2頭に追いつくと、並ぶ間もなく差し切り、一気に突き放して大差先着していました。時計は5Ｆ64秒9、ラスト1Ｆ10秒9でした。
松岡騎手は「先週も今週も時計だけを見ると抜群なのですが、乗っている感触としてはそれほどいいものではありません。トモの緩さもそうですが、体のバランスが悪いところがあります。ただ、痛いところがあったり、体調が悪かったりというわけではありません。ここへ来て馬がグンと成長しているので、その馬体の変化に体の使い方が追いついていないというところなんです。馬としては成長していていいのですが、今はバランスの悪さから負荷をあまりかけられず、まだ息も体も重いという感じですね。それでも、先週よりも良くなっていますし、今週しっかりと負荷をかけたので、来週にはさらに良くなってくると思います。ベストの状態とは言えませんが、この時期にこれだけの成長が見られるのは長い目で見たらいいことです」と細かく説明してくれました。
また、畠山吉調教師は「3頭併せの予定が、瞬時に相手2頭を突き放して時計も抜群ですからね。見ている方としてはさすが、という動きなのですが、理想の高いジョッキーですし、こうして課題や悪い点も正直に言ってくれて本当に助かります。馬体重も490キロまで増えてきましたし、ジョッキーの言うように今が成長期なのでしょう。頼りなかった首さしもさらに太さが出てきましたし、体つきも変わってきています。暑くなっても体調を崩している様子はありませんし、体調面に不安はありません。この1本でさらに上向くと思いますし、来週の最終追い切りのさじ加減はまたジョッキーと相談します」と話していました。

2024年6月13日(木) 

入厩後はペースを上げてきているウインマクシマムは、昨日はキャンター調整を行い、本日Wコースにて2週前追い切りがかけられました。前を行く同厩舎の併せ馬を目標にしながら単走で5Fからぺースが上がります。道中は徐々にペースを上げ、直線では馬場の外目で脚を伸ばし、最後は仕掛けられてゴール板を通過していました。時計は5F67秒2、ラスト1F10秒9でした。
畠山吉調教師は「ジョッキーは『先週と比べるとトモの状態は一段階上がりましたが、まだいい時と比べると物足りないです。走りのバランスも良くありません』と厳しいジャッジでした。単走でラスト10秒台が出ているので決して悪い動きではないですが、まだ状態が本物ではないのは確かです。それでも、痛いところなどはなく体調もいいですから、来週にはさらに一段階上がるでしょうし、ここからは状態は上がっていくだけだと思います。馬体重は487キロで前回より増えていますが、まったく太くはなく、もっと増えてもいいくらいです。暑さにも負けている感じはありませんし、このまま目標のレースへ向けてしっかりと調整していきます」と話していました。
なお、次走は、6月30日、福島日曜11R「ラジオNIKKEI賞・GIII」芝1800mを松岡騎手で予定しています。

2024年6月6日(木) 

前走後は放牧に出ていたウインマクシマムが、先週末1日（土）に美浦・畠山吉厩舎に入厩しています。
昨日はキャンター調整を行い、本日はＷコースにて追い切りがかけられました。松岡騎手が騎乗し、単走で5Ｆからゆっくりとペースが上がると、道中も折り合って進みます。直線は馬なりのまま脚を伸ばし、時計は5F69秒4、ラスト1Ｆ11秒6でした。
畠山吉調教師は「単走というのもありますが、このタイムでゆったりと走れていましたし、折り合い面は問題はありません。ただ、ジョッキーからは『左トモに緩さがある』とのことでした。常歩でもバランスの悪さがあったようで、放牧で少し緩んだところはありますね。それでも、そういう緩みも想定して早めに厩舎に戻しましたし、ここから状態を上げていければと思っています。馬体重は486キロですが、この数字でもまったく太くはありません」と話していました。
なお、次走は、6月30日、福島日曜11R「ラジオNIKKEI賞・GIII」芝1800mを松岡騎手とのコンビで予定しています。