平素はウイン募集馬への温かいご声援を賜り、誠にありがとうございます。
2024年度第2次募集は11頭のラインナップとなりました。2次募集馬はセリ市場からの仕入れがほとんどなので、どうしてもセリ市場の話になりますが、ご了承ください。これはクラブだけのことではなく、世間の馬に対する興味の度合い、新規大馬主の参入など、業界としての流れを知る上でも、セリに参加することは必要不可欠です。
セレクトセール1歳市場ではコスモヴューファームとして購買はなく販売のみでした。ウインミレーユの23 (父キタサンブラック・牡)が税込み8800万円で落札されました。この馬は、当クラブでこの価格で募集しても満口にはならなかったと思います。以前であれば、兄の会社ラフィアンターフマンクラブの母体であるビッグレッドファームが生産馬をセリに上場しても高値で売れることはありませんでした。それはオーナーブリーダーの印象が強く、良い馬を市場に出してくるわけがないという購入者側の先入観もあったからです。しかし、今回コスモヴューファーム生産馬が高値で売れたことは、キタサンブラック産駒の牡という理由だけではなく、馬主さんサイドからもウイン、コスモヴューファームが注目されている証だと感じています。大当たりを引くには、社台グループ以外であっても当歳から1歳までの育成、環境が大事だということを馬主さん達も感じており、その点も含めて評価されているのだと思います。
ですが、安心してください。私が本当に良いと思う馬はウインで募集します。私は会員の皆様とクラシックを勝ちたいですし、喜びあいたいです。イクスキューズの23のような馬は1億円でも2億円でも売りません。
セレクトセールは言わずもがなの大盛況で終わり2日間の売却総額は289億円と今年もまた驚異的な数字になりました。セレクションセールは501頭と昨年より約200頭多い上場がある3日間の開催になりました。売却率は昨年より下がって85.12%であるものの、売却総額は71億円と昨年より約15億円も伸びました。セレクションに上場馬が流れたことによりサマーセールは上場頭数が1187頭と昨年より約180頭減りましたが、6日間行い、昨年より約10億円減の64億円の売却総額となりました。それでもまだ価格は高いと思いますし、売却率も82.31%とかなり売れていると思います。
まだまだこの業界はバブルです。馬を仕入れる側は大変ですが、その中でも吟味して今回の募集馬を選び出しました。どれも楽しみです。第1次募集とはまた違ったバラエティーに富んだラインナップになっております。ぜひ、愛馬を見つけていただければと思います。
2024年10月
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