2014年5月7日(水) 

　先週の東京では、初ブリンカーでの変わり身を期待しましたが、いつも通り追い出してからは前向きさに欠け、ハミを取らず、またしても大きな着順に負けてしまったウインシビュラ。調教でもレースでも普通のペースのうちはいいのですが、ペースが上がって鞍上が促すと頭が高くなり、前に進んでいきません。チークピーシーズやブリンカーなどでなんとか走る気を起こさせようと工夫してきましたが、まったく変わる気配はありません。
　レースでは全力を出し切っていないだけに歯痒いところではありますが、これまでのレースぶりを見ると、現状でこの問題がすぐに解決することは考えづらい状況です。そこで、関係者一同で協議の結果、今後レースで勝ち負けに持っていくことは非常に困難であるとの結論に達し、誠に残念ではありますが、ここでの引退を決定。本日7日（水）に中央競馬の登録を抹消いたしました。今後は売却し、地方・名古屋競馬に移籍予定です。
　なお、引退通知書につきましてはJRAの見舞金が確定する約1ヶ月後にお送りいたします。
　出資会員の皆様には、ご期待に添えず、大変申し訳ありませんでした。短い間でしたが、温かいご声援をいただきましたことを心より感謝申し上げます。

2014年5月1日(木) 

　前走後も脚元などに大きなダメージはなかったウインシビュラは、昨日30日（水）にWコースにて追い切りがけられました。相手は3歳未勝利ニシノカンザシと3歳500万下レッツサッチャーで、シビュラとレッツサッチャーが併走で先行します。直線では大外に位置取ったシビュラは最後まで楽な手応えのまま、一杯に追われる格上のレッツサッチャーと併入、ニシノカンザシとも併入でゴール板を駆け抜けています。
　水野調教師は「ニシノカンザシは未勝利だけど稽古は動く馬ですし、格上のレッツサッチャーよりも手応えは良かったように、相手に合わせてしっかりと動けています。ただ、シビュラの問題はここからなんですよね。追い出してからが課題なんです」といい追い切りにも渋い表情を見せていました。
　続けて、「状態は悪くないので、今週使えるなら行きましょう。馬体はギリギリですが、今後1、2週で大きく増えるということはなさそうですし、この体でも力は出せます。あとは精神面だけですから、今回はカンフル剤という意味でもブリンカーを着けようと思っています。ダートに関しては、未知のところはありますが、いい方に転んで欲しいですね」と今週の出走を決めていました。
　そして本日1日（木）は追い切り明けということで軽めの乗り運動が行われ、午後からの出馬投票で今週の東京日曜1Rダート1600ｍ牝馬限定戦に藤岡康太騎手で出走が確定しています。初ブリンカーでの変わり身に期待したいところです。

2014年4月24日(木) 

　先週の福島では、内枠を利して好位から競馬を進めたものの、直線で追い出してからはまったくハミを取らなかったウインシビュラ。水野調教師は「う〜ん、調教でもそうですが、やっぱり追い出してからがさっぱりですね。能力を出し切っていないだけに歯痒いところがありますが、これはデビュー時からまったく変わっていないだけに、難しいところです」と厳しい表情で語っていました。
　レース後は、脚元などに痛いところはありませんが、輸送で馬体を減らしたうえ、トレセンの馬房ではしょんぼりした姿も確認されています。
　「少しダメージはあったみたいですね。まずは今週一杯は疲れを取ってあげながら、体も戻していきたいと思います」と話す同調教師でした。
　今週は、本日24日（木）まで運動のみで様子が見られています。なお、次走については間隔を空けなくても出走できるダート戦に矛先を替える予定で、東京ダート1600ｍなどが候補として挙がっています。

2014年4月17日(木) 

　先週は除外となってしまったウインシビュラですが、今週の出走へ目標を切り替え、再び調整を再開しています。レースへ向けた最終追い切りは、昨日16日（水）にWコースにて行われました。相手は古馬500万下ターゲットゾーンで、シビュラには嶋田騎手が騎乗し、5Fから同時にピッチが上がります。直線では外のシビュラは持ったままの手応えで、強めに追われる相手と一緒に伸びていき、そのまま併入でゴールとなっています。
　嶋田騎手は「相手が近づくと自分からハミを取っていきましたし、最後までしっかりと動けていましたよ」と高評価を与えていましたが、相手の前に出ようとしない性格を告げると、「そうなんですか。追えばしっかりと先着してくれそうな感じでしたし、自分としては気の難しさや走りを止めようとしたりという感じは受けませんでした」と感触を語っていました。
　また、水野調教師は「あそこからがこの馬の課題ですからね」としておきながらも、「それでも終始楽な手応えで素軽く動けていましたし、以前の勝負どころでモタモタする姿はありませんから、かなり成長していることも事実でしょう」と話しており、最後に「あとは馬体重でしょうね。現状では細くない体をキープしていますが、基本的にカイバ食いがいいタイプではないですし、福島までの輸送も気になるところです」と不安点も挙げていました。
　そして本日17日（木）は軽めの乗り運動を消化し、午後からの出馬投票に臨みます。当初は今週の福島日曜5R芝1800m牝馬限定戦への投票を予定していましたが、そこは10節のシビュラに枠はなかったことから、今週の福島土曜2R芝1800mに目標を切り替え、そこに津村騎手で出走が確定しています。