2012年9月19日(水) 

　先週の中山でのスーパー未勝利戦ではスタート後に他馬と接触し、上に伸び上がるような形で大きく出遅れたウインカノン。その後は、初戦と一緒で砂を被ると頭を上げてズルズルと下がり、大差負けを喫してしまいました。その後トレセンへ戻ると、左前のヒザに熱感が確認され、本日19日(水)にレントゲン検査を行ったところ、「左前トウ側手根骨骨折」との診断が下っています。この骨折に加え、前走での敗戦により、事実上、今後カノンが中央競馬で出走できるレースはなくなってしまったことから、関係者一同で協議の結果、現役引退を決定し、明日20日(木)に中央競馬の登録抹消手続きを行うこととなりました。今後につきましては乗馬としての引き取り先を検討中ですので、JRAの見舞金が確定する約1ヶ月後にお送りさせていただく引退通知書にて詳細をお伝えいたします。
　高橋祥泰調教師は「再び骨折してしまったように、体質の弱さが最後まで解消されませんでした。能力を引き出してあげるところまで至らず本当に申し訳ありませんでした」と頭を下げておられました。
　出資会員の皆様には、僅か2戦しか競馬場に姿を見せることができず、しかもその2戦とも見せ場のないレースに終わってしまったことをお詫び申し上げるとともに、短い期間ではありましたが、カノンに温かいご声援をお送りいただきましたことを心より感謝いたします。本当にありがとうございました。

2012年9月13日(木) 

　先週は除外の憂き目に遭い今週に出走をスライドさせたウインカノンは、昨日12日(水)に坂路にて最終追い切りがかけられました。先週同様3歳未勝利リンガスジュエルに先行する形でスタートすると、残り2Fでピッタリと体が合い、その後は馬なりのまま併入でゴールラインを通過しています。
　高橋祥調教師は「中1週で出走できるよう先週も追い切りを行っていますし、体はできていますので、今週もこの程度で十分です。動きは悪くありませんでしたし、競馬を一度使って前向きさも出てきています」と話していました。
　そして本日13日(木)は北馬場で軽めの調整が行われ、午後からは今週の出馬投票となりました。優先出走権利を持っていないカノンだけに、今週の中山の土曜日、月曜日にひと鞍ずつ組まれているダート1200mの他馬の動向を見ながら出走できるレースを探っていましたが、最終的に3節の馬で5枠の空きがあった中山土曜6Rダート1200mに3キロ減の山崎騎手で出馬投票を行ったところ、無事抽選を突破して出走が確定しています。
　「減量を生かして砂を被らない位置で競馬がしたいですね」と作戦を語る高橋祥調教師でした。

2012年9月6日(木) 

　スーパー未勝利戦でラストチャンスに懸けるウインカノンは、昨日5日(水)に坂路にて追い切りがかけられました。3歳未勝利リンガスジュエルとほぼ同時にスタートすると、そのまま併走状態で進み、ラストはともに馬なりのまま併入でフィニッシュラインを通過しています。
　高橋祥調教師は「当初は来週の3日間開催での出走を予定していましたが、スーパー未勝利戦はどこで出走できるか分かりませんので、今週から臨戦態勢を整えておきました。中1週ですから、馬なり調整で十分ですし、レースの反動どころか、1回使ったことで馬体は引き締まってきて上積みを感じます」と話していました。
　そして本日6日(木)は北馬場で軽めの調整が行われ、午後には中山土曜3Rダート1200mに出馬投票の構えを見せていましたが、出走間隔が足りずに除外対象となっていることから、投票は見送られています。
　高橋祥調教師は「来週のダート1200mは2鞍ありますが、出られる保証はありませんからねぇ。スーパー未勝利戦を使えないということはないとは思いますが、適距離ではないところに回される可能性もあるのかもしれません」と厳しい表情で語っていました。

2012年8月30日(木) 

　先週のレースでは砂を被ってズルズル下がってしまい、大差負けのほろ苦いデビュー戦となったウインカノン。高橋祥調教師は「正直仕上がり途上でしたから、ある程度厳しい内容は想定内でした。ただ、その中でもゲートが思いのほか良かったことは収穫でした。二の脚も悪くなかったですしね」と先週の競馬を分析していました。
　レース後も反動はなく、昨日29日(水)からは乗り運動を再開。本日30日(木)も北馬場の角馬場でダクとハッキングを消化していました。次走に関しては、ラストとなる中山のスーパー未勝利戦へ出走の予定で、再来週の三日間開催から出馬投票していく予定となっています。
　「前走のレース振りを見ると砂を被りたくないので、芝のレースを使いたいのですが、スーパー未勝利戦は芝のレースが極端に少ないですからね。おそらく同じダート1200mへ向かうことになると思います」と渋い表情で話す高橋祥調教師でした。