2011年8月30日(火) 

　初勝利を目指して仕上げに邁進していたウインヴァルキリーでしたが、先週末日曜日の追い切り後に、右前脚に熱感と腫れが認められました。その後、冷却治療などで患部の経過を観察しましたが、改善が見られないことから、本日エコー検査を実施したところ、残念ですが右前脚屈腱炎という診断が獣医師から告げられました。
　これを受けて、厩舎サイドと当クラブとで協議を行ったところ、3歳未勝利戦の残りの期間を考えると、現役続行を選択することは厳しいという結論に達しました。
　「トモの弱さを前脚でカバーして走る馬でしたから、入念なケアを徹底していたのですが、このような結果となったことを心からお詫びいたします」と、松田国調教師も頭を下げておられました。
　今後のヴァルキリーは、明日31日に中央競馬の登録を抹消。なお、本馬は無償返還となっておりますので、生産者であるノーザンファームへ所有権を返還いたします。詳細につきましては、JRAの見舞金が確定する約1ヵ月後にお送りいたします引退通知書にて、お伝えしたいと思っております。
　未勝利クラスを勝ち上がれるだけの能力を持ちながらも、体質の弱さが影響してレース数を消化することができず、最後は屈腱炎という形で現役を断念しなければならなくなったことについて、心よりお詫び申し上げます。また、これまでヴァルキリーにご声援を送ってくださった会員の皆様には、心より感謝を申し上げます。本当にありがとうございました。

2011年8月25日(木) 

　現在、栗東：松田国英厩舎在厩。

≪8月25日木曜日更新≫
　先週木曜日に松田国厩舎へ帰厩しているウインヴァルキリーは、昨日24日（水）に坂路でのウォーミングアップを終えると、ニューポリトラックコースで併せ馬の追い切りがかけられています。3歳未勝利ソトーグラシオとの併せ馬で、追走したヴァルキリーが直線で内から並びかけ、最後はクビほど先着したところがゴールでした。その様子をみていた松田国調教師は「いい動きでしたね。未勝利戦も終わりが近づいてきたことで、出馬ラッシュになっていることが気になりますが、来週の小倉土日に1鞍づつ組まれている芝1200mへ向かいましょう」と出走プランが明かされました。なお、本日25日（木）は追い切り翌日ということで引き運動のみで楽をさせてもらっていました。

2011年8月17日(水) 

　8/18（木）に滋賀県・甲賀のノーザンファームしがらきを退厩、栗東：松田国英厩舎へ帰厩の予定です。ウォーキングマシンを60分、角馬場にてダク、ハッキング後、周回コースにてキャンター2000m、800mの坂路をキャンターにて1本消化しています。
　担当者は「松田国調教師から連絡がございまして、明日の帰厩が決定しております。先週末は坂路で15〜15秒を乗りましたが、動きは良かったです。トモの踏み込みも悪くありませんでした。しかし、体型的にどうしても背腰に疲れが溜まりやすいタイプなので、追い切り後は入念にケアをしなければなりません。今日もハロン18秒くらいで乗りましたが、その後、低周波を充ててケアをさせていただきました。馬体に関しては、前回戻って来た時は大幅に減らしていましたが、今回はほとんど減っていませんでした。こちらへ来た後も、カイバはバリバリ食べていますので、現在は馬体はフックラと見せております。本日測定で518キロ。いい状態で帰厩させられると思っております」と話していました。

2011年8月10日(水) 

　現在、滋賀県・甲賀のノーザンファームしがらきにて調整中。ウォーキングマシンを60分、角馬場にてダク、ハッキング後、周回コースにてキャンター2000m、800mの坂路をキャンターにて1本消化しています。
　担当者は「競馬を使うとダメージが大きいタイプですから、今回もそうだろうなと思って待ち構えていました。前回戻ってきた時はトモの歩様も良くなかったですし、馬体も大きく減らしていましたしね。しかし、帰ってきたヴァルキリーの姿を見てビックリ。馬体もフックラと見せていますし、トモの踏み込みも良かったんです。松田国調教師からは『両前球節が少しムクんでいる』と言われましたので、そこを入念にチェックしましたが、既にムクミも引いていました。念のため、レントゲンを撮りましたが、異常はありませんでしたし、歩様にも違和感はありませんでした。疲れも無いようですし、3歳未勝利馬で時間も限られていますので、早速週末からは坂路で乗り始めましたよ。おそらく来週か再来週にはトレセンへ戻ることになりますから、こちらではうまく調整して送り返したいと思っています。未勝利を勝てる力は持っていますので、なんとかしたいところです」と話していました。