2010年11月10日(水) 

　先週の東京競馬に出走したウインマグナムですが、レース後に右前脚に腫れと熱感が確認されてしまいました。冷却処置の効果もあり、腫れは引いてきているのですが、熱感が残っているため、本日エコー検査を行ったところ、無情なことに右前屈腱炎の発症という診断が下されてしまいました。
　この結果には田中清調教師も「前回が左前で、今回は右前。まさか逆の脚が悪くなってしまうとは・・・」と、ガックリと肩を落としていました。この診断を受け、当クラブと田中清調教師で協議を行ったところ、両前脚に屈腱炎を患ってしまったことに加え、再度長期休養を要してしまうという状況を踏まえると、ここで現役を退くのがマグナムにとって最善の選択となるであろうということで話がまとまり、明日11日付けで中央競馬の登録を抹消することが決まりました。
　「先週の競馬は着順こそ振るいませんでしたが、元気の良さなど本来のマグナムの姿が見え始めていて、次はかなり良くなりそう、という感触を得ていた矢先。能力的にも高いものを感じていた馬で、慎重に対応してきたつもりでおりましたが、このような結果となってしまい、私としても非常にショックです。会員の皆様には大変申し訳ない気持ちでいっぱいです」と、田中清調教師は深々と頭を下げていらっしゃいました。
　なお、マグナムの今後につきましては、乗馬での引き取り先を現在探しております。詳細につきましては、JRAの見舞金が確定する約1ヶ月後にお送りいたします引退通知書にてお伝えいたします。
　ここまで完全復活を心待ちにしていただいた会員の皆様には、再び勝利の美酒を味わうことが叶わず引退となってしまったことを深くお詫び申し上げるとともに、これまで温かいご声援をいただきましたことを心から感謝申し上げます。ありがとうございました。

2010年11月4日(木) 

　現在、美浦：田中清隆厩舎在厩。11/7（日）東京12R　3歳以上1000万下（ダ：1400m）に出走が確定しました。

≪11月3日水曜日更新≫
　今週の東京日曜12Rダート1400mに蛯名騎手とのコンビで戦列復帰を予定しているウインマグナム。今朝は工藤調教助手の騎乗で坂路コースに入り、キャンターで2本上がっています。「仕上げの過程はとても順調です。体もいい感じです。あとは休み明けなので息の入りがどうかだけですね。脚元のことを考えると、どうしても坂路中心で進めていかなければならない分、こればっかりはレースに行ってみないと分からないところですから。でも、それ以外は気になるところはありません」と、村上厩務員が話していました。明日はレースへ向けた最終追い切りが予定に組まれています。

≪11月4日木曜日更新≫
　今朝のウインマグナムは、今週の出走に向けて坂路の2本目に併せ馬で最終追い切りがかけられました。先行する古馬OPマイネルシュピールに続いて、田原調教助手が騎乗するマグナムが追走スタート。外を進んで、ラストは一杯に追われると、瞬時に反応して3馬身の先着でゴールを果たしています。今日は「間違いじゃない？」と疑われるほど時計が速かった美浦坂路コースですが、「5F地点からペースを上げている」と、田原助手が証言していますから、ラストを11秒9でまとめたのは立派といえるでしょう。「仕上がりはいいですよ。ただ今回は休み明けだからね。でも、力が出せる状態だとは思っています」というベテランの田原助手のジャッジは心強い限りです。予定通り、今週の東京日曜12Rダート1400mに蛯名騎手で出馬投票を行います。

2010年10月28日(木) 

　現在、美浦：田中清隆厩舎在厩。

≪10月27日水曜日更新≫
　田原調教助手の騎乗で元気に坂路入りしてきたウインマグナム。楽走1本の登坂後は、再び坂路コースに移って単走で1週前追い切りがかけられました。田中清調教師からは「先週ビシッとやったので、今日は単走でサッと」という指示。多少仕掛けられていましたが、「1頭で少し気を抜いたようだね」と解説してくれて、「息もできてきたし、いたって順調です」と、笑顔を見せていました。来週の東京日曜12Rダート1400mに向けて、確実に上昇しています。

≪10月28日木曜日更新≫
　追い切り明けのウインマグナムですから、今朝は厩舎周りの運動で調整を行いました。村上厩務員が担当しているもう1頭のサイモントルナーレが先週の福島競馬で勝利をあげて、1000万クラスを卒業しました。他の担当馬で現在放牧中のコスモイフリートも1000万クラスで上位争いを演じていますし、マグナムも負けてはいられません。「マグナムだって1000万クラスはすでに卒業している実績を持っているんですから、能力的には最も上の存在でしょう。なんとか早くこのクラスを突破できるように、ボクも頑張りますから」と、村上厩務員は意欲を見せており、来週の出走についても「うまく仕上がってきている」と、順調な調整過程に満足そうな口ぶりでした。

2010年10月21日(木) 

　現在、美浦：田中清隆厩舎在厩。

≪10月20日水曜日更新≫
　ウインマグナムは、工藤調教助手の騎乗で坂路に登場。楽走1本をこなした後の2本目には併せ馬での追い切りがかけられました。相手は2歳OPホエールキャプチャで、はるか前方を進むホエールキャプチャを目標に追走でスタートしたマグナムは、外に進路を取って残り1F標識の手前で並びかけます。しかし、マグナムは計測されない5F標識付近からペースを上げているということもあってか、ラストは馬なりのホエールキャプチャに対して一杯に追われながら4馬身ほど遅れてのゴールとなっています。それでも、田中清調教師は「いい調教ができました」と、計算通りという表情。そして、「これで息も整うでしょうし、あとはサッとやれば仕上がります」と、語っていました。引き続き出走については来週か再来週と流動的ではありますが、どちらかといえば来週に気持ちは傾いているようです。

≪10月21日木曜日更新≫
　昨日は目一杯の追い切りを行ったウインマグナムですから、今朝は厩舎周りの引き運動のみといった調整メニューにとどめられています。田中清調教師は「追い切っても脚元に変化はありません。順調です」とニッコリする一方、出走レースについては「来週を考えていたけど、もう少しジックリ調整したいし、次の東京開催の開幕週でもいいかな」と、1週スライドさせることを検討している口ぶりでした。いい状態で競馬に臨むために、妥協を許さない田中清調教師らしい迷い方です。