2010年8月4日(水) 

　先週の新潟「新潟日報賞」に出走したウインスペンサーでしたが、またしても気の悪さを出して大きく負けこんでしまいました。何度調べてもノドの疾患は見られないという所見が出るばかりなのですが、今回の競馬でも最後は舌を引っ張り込むような動作をして、騎乗した梶騎手には「この馬、ノド鳴りじゃないですか？」と、指摘されてしまうほどでした。また、この中間は追い切りでもしまいを伸ばす動きができていて、馬体も惚れ惚れするような仕上がり。それでいてこの結果ということで、牧浦調教師も苦渋に満ちた表情を隠せませんでした。
　不振の原因は精神面のこじれから来るもので、しかも6歳という年齢を考慮すると改善の可能性は非常に薄いと言わざるをえません。せめて障害を飛んでくれればいいのですが、高田騎手と牧浦調教師の話し合いは不調に終わり、「飛びそのものは悪くないのですが、障害でも前半から飛ばして行って、その気がなくなったらハイおしまいという競馬になると、逆にアクシデントの危険がつきまとうと思うんです」と、ジョッキーに言われてしまっては、これ以上の挑戦は断念せざるをえません。これらの状況を踏まえて、当クラブと牧浦調教師で最終的な協議を行った結果、ここで現役を引退させるという結論に達し、本日4日、中央競馬登録の抹消手続きを行いました。
　なお、スペンサーの今後につきましては、乗馬としての余生を考えており、引き取り先を模索していきますので、JRAの見舞金が確定する約1ヶ月後にお送りさせていただく引退通知書にて、詳細をお伝えさせていただきます。
　出資会員の皆様には、長きに渡り、スペンサーに温かいご声援を送っていただいたことを感謝するとともに、晩年は素質を引き出せない競馬ばかりだったことをお詫び申し上げます。本当にありがとうございました。

2010年7月29日(木) 

　現在、栗東：牧浦充徳厩舎在厩。7/31（土）新潟11R　新潟日報賞（3歳以上1600万下／芝：1600m）に出走が確定しました。

≪7月28日水曜日更新≫
　ウインスペンサーは高橋調教助手が騎乗して坂路を単走で最終追い切りがかけられています。行きたがる面が見られるスペンサーですが、今朝は見事に折り合って、ラスト1Fで気合いつけのムチが一発飛んでいました。時計はともかくとして、しまいを伸ばす形の追い切りができたのは大きな収獲で、牧浦調教師も「これはいい傾向です」と喜んでいました。予定通り、今週の新潟土曜11R「新潟日報賞」芝1600mに出馬投票をしますが、現在ジョッキーは交渉中とのことです。

≪7月29日木曜日更新≫
　追い切り明けのウインスペンサーですから、今朝は運動のみで楽をさせてもらっています。出走頭数が多く集まり狭き門となった今週の新潟土曜11R「新潟日報賞」芝1600mは、ジョッキーも不足していて出馬投票に苦労している陣営が見受けられます（ジョッキーを確保していないと出馬投票が認められないからです）。スペンサー陣営もここは除外の優先権利を取ってから、という気持ちでしたから、ジョッキー確保にやや苦労していました。結局、宮崎騎手を本線に、梶騎手を押さえに回す形のAB投票で決着しています。

2010年7月22日(木) 

　7/21（水）に滋賀県・甲賀のグリーンウッド・トレーニング甲南馬事公苑を退厩、栗東：牧浦充徳厩舎へ帰厩しました。

≪7月21日水曜日更新≫
　ウインスペンサーは、本日21日、栗東トレセン・牧浦厩舎へ無事に帰厩を果たしています。次走は、来週の新潟土曜11R「新潟日報賞」芝1600mに出走を予定しており、そこで除外となった場合は、翌週の8月8日、小倉日曜10R「宮崎S」ダート1700mにスライドすることも決まっています。

≪7月22日木曜日更新≫
　昨日帰厩したばかりのウインスペンサーですが、今朝はいきなり坂路で軽めではありましたが馬なりの追い切りがかけられています。黒川調教助手が騎乗して、「馬の気持ちに任せて上がってきました」ということで相変わらずの軽快な動きを見せていました。これは牧場でもシッカリ乗り込んできているからこそできることで、これなら来週の新潟土曜11R「新潟日報賞」芝1600mにいきなり入っても（牧浦調教師の計算は、ここは除外となって、次走の優先出走権利を1回所有して、8月8日、小倉日曜10R「宮崎S」ダート1700mに出走と思っている模様）仕上がり途上ということはなさそうです。

2010年7月14日(水) 

　現在、滋賀県・甲賀のグリーンウッド・トレーニング甲南馬事公苑にて調整中。ウォーキングマシンを90分、角馬場にて準備運動後、600mの坂路をキャンターにて2本消化しています。
　担当者は「引き続き坂路での調整を続けています。先週末もハロン15〜15秒をやりましたが、これくらいはスペンサーにとっては楽走というレベルです。引っ張りっきりで楽に時計が出ていました。もちろんオーバーワークにならないようにということだけは、しっかりと頭に入れてやっています。それと球節のケアも欠かさず行っています。調教後は熱感を持ちますので、冷水でビッシリと冷やしてケアしています。牧浦調教師がご覧になって、『球節は今後もスッキリとはならないわけだし、うまく付き合いながらやっていきましょう』とのことでした。『来週トレセンに戻すつもりです』とのことでしたので、週末、来週の火曜日と少し時計を出して送り出したいと思っています」と話していました。