2010年12月15日(水)
先週の中山日曜4R障害未勝利戦に出走したウインレックスですが、残念ながら10着に敗れてしまいました。試金石のレースと位置づけていた1戦で、道中は好位3番手を理想的な形で進めていたにもかかわらず、最後の直線で失速した姿に、全盛時のレックスらしさが見られなかったことを受けて、宗像調教師と当クラブで協議を行った結果、平地ではオープンまで昇級してくれた功労馬でもあり、馬自身も完全燃焼してくれたことから、ここで現役を退くことがレックスのためと判断させていただきました。
「本当に長い時間を一緒に過ごさせていただきました。低迷期がありながらも、私自身も驚くような競馬を見せてくれたりと、いろいろな体験もさせていただきました。なんとかもうひと花という気持ちがどうしても捨てられず、私のワガママで障害挑戦までさせていただき、出資会員の皆様には感謝の気持ちで一杯です。これからも元気で少しヤンチャなレックスでいてくれれば、幸いと思います」と、様々なことを思い出しながら語る宗像調教師でした。
また主にレックスを担当していただいた釘本調教厩務員も「いつも厩舎にいたレックスが、これからは厩舎にいないと思うと、なにか寂しい気持ちです。でも、いろいろなことを教えてもらえる存在でもありました。心からお礼を申し上げたいと思います」と、別れが辛そうな表情で話していました。
なお、レックスは北海道札幌市にあるモモセライディングファームが乗馬としての引き受け先として決定しましたので、明日16日に中央競馬の抹消手続きを行い、第2の生活に向かうことになりました。
出資会員の皆様の下支えがあったからこそ、レックスは9歳という高齢になるまで現役生活を全うできました。振り返れば、人気薄で1000万特別、1600万特別を勝った時には、とんでもない高配当までプレゼントしてくれたレックス。記録よりも記憶に残る1頭として、当クラブの歴史にその名を刻むことと思います。出資会員の皆様には温かい声援をいただきましたことを、心から感謝申し上げます。本当にありがとうございました。
|