2009年11月11日(水) 

　先週、1年4ヵ月ぶりにレース復帰を果たしたウインモンスターは、復帰2戦目に向けて調整を進めてきました。ところが、快方に向かっていた左前脚の球節付近に再びムクミと若干の熱を持つ症状が先週末にも確認されたことから、本日、エコー検査とレントゲン検査を行いました。
　診断結果は腱の損傷および骨の異常は認められないというものでしたが、左前脚の靭帯に炎症が認められ、皮下組織の腫れについては慢性化する可能性もあるとのことでした。
　この診断結果を受けて、武市調教師と当クラブで話し合いを持ったところ、治療には時間を要してしまう状況に加え、調教やレースで強い負荷が加わると、これまでの経緯から同様の症状を再度発症してしまう可能性が十分に考えられ、ここで現役を断念することがモンスターにとっても最善の選択であるという意見でまとまりました。
　「形状のわりに、繋ぎの稼動範囲が広い馬でしたから、余計に負担が大きくなってしまうようです。乗り味のすごくいい馬で、復帰初戦はパドックなどで挙動を乱していましたから力を発揮できませんでしたが、我々厩舎側としましては、続けてレースを使っていければ、レース勘を取り戻し変わり身が出てくると思ってもいただけに残念です。また、モンスターと会員の皆様にお力になることができずに本当に申し訳ない気持ちで一杯です」と、武市調教師は頭を下げていらっしゃいました。
　さて、モンスターの今後ですが、現在、乗馬としての引き取り先を模索しております。JRAの見舞金が確定する約1ヶ月後にお送りさせていただく引退通知書にて、モンスターの今後についての詳細をお伝えさせていただきます。
　1年4ヵ月という長きに渡り、モンスターの復帰をお待ちになっていただいた会員の皆様には、結果を残せず、このような形で引退となってしまったことをお詫びすると同時に、モンスターに温かいご声援を送っていただいたことを心より感謝いたします。本当にありがとうございました。

2009年11月5日(木) 

　現在、美浦：武市康男厩舎在厩。11/1（土）福島7R　3歳以上500万下（芝：2000m）に出走、結果15着に。

≪11月4日水曜日更新≫
　先週、約1年ぶりの出走を果たしたウインモンスターでしたが、昨日から軽めの乗り込みを開始。今朝も角馬場のみで軽めの乗り込みをこなしています。「久々のレースでの疲れからか、今日の運動後に左前脚に若干のムクミが見られましたが、しっかりとケアしながら様子を見て、次へのプランを練りたいと思っています」と、武市調教師は話していました。脚元などに弱さを残すモンスターですから、ここは慎重な対応が不可欠。同調教師は「気持ちも前向きさがありますし、それ以外は問題ない」とも話していますから、まずはムクミがいち早くスッキリとしてくれるのを待ちたいと思います。

≪11月5日木曜日更新≫
　久々の実戦を経験した疲れからか、左前脚にムクミが確認されたウインモンスターでしたが、経過は良好。今朝は中村調教助手の騎乗で南馬場に入って、軽めの乗り込みを行ったところ「昨日よりずいぶんと解れている」ということで、Wコースで軽めに1周というメニューも追加されました。「毎日、慎重に状況を確認しながらメニューを考えて調整を進めています。今日の感じなら、さらに進めていけそうです」と、武市調教師が感触を伝えてくれているように、安心というところまではもうひと息ですが、順調に回復しています。

2009年10月29日(木) 

　現在、美浦：武市康男厩舎在厩。11/1（土）福島7R　3歳以上500万下（芝：2000m）に出走が確定しました。

≪10月28日水曜日更新≫
　ウインモンスターは、南馬場のDコースを2周した後、坂路コースに移って併せ馬で最終追い切りがかけられました。相手は2歳新馬タケデンマドリードで、モンスターが2馬身ほどの追走でスタートしていきます。残り2F標識過ぎから追い出されると、内から体を併せていくモンスター。残り1Fあたりからお互いに一杯に追われますが、モンスターの方が一枚上だったようでスッとタケデンを交わすと、さらに脚を伸ばしていき、1馬身半ほどの差をつけてゴール。ラスト1F12秒7ですから、目立つほどのラップではありませんが、ひと追い毎に良化を見せています。「ずいぶんとシッカリしてきていますね。態勢は整ってきたと思います」と、武市調教師はニッコリで、今週の福島への出走方針が正式に告げられました。「まずは1回使うことが大切だと思いますし、今週は先週より頭数も減ってくるはず」と読んでいる同調教師は、今週の福島日曜7R芝2000mを本線としていることも明らかにしていました。鞍上は「最後までしっかり追ってくる」という騎手を選んだとのことで、二本柳騎手が予定されています。

≪10月29日木曜日更新≫
　追い切り明けのウインモンスターは、中村調教助手の騎乗で南馬場へと入ってくると、Dコースでダク2周というメニューで調整されています。武市調教師は「ここまで痛いところも出ずに順調に来ることができました。あとは今週の競馬に入ってくれることだけですね」と話しており、予定している福島日曜7R芝2000mを本線に、出馬投票の状況を見ながら臨機応変に構える作戦とのことでした。

2009年10月22日(木) 

　現在、美浦：武市康男厩舎在厩。

≪10月21日水曜日更新≫
　ウインモンスターは、菅野調教助手が騎乗してまずは南馬場Dコースをキャンターで1周。その後は、武市調教師が騎乗する2歳新馬タケデンマドリードと連れだって、坂路に移動して併せ馬での追い切りがかけられています。「ここへ来てかなり動きが良くなっています」という武市調教師の説明通り、モンスターは最後まで馬なりのままで余裕のフィニッシュ。相手のタケデンはムチが2発ほど入って、併入に持ち込むのがやっとでしたから、タイムから受ける印象以上に素軽い動きです。武市調教師は「来週か再来週、いい状態で使えそうです」と、にこやかでした。

≪10月22日木曜日更新≫
　追い切り明けのウインモンスターですが、武市調教師は「まだ絞れるし、その方が馬も楽に動けるはずです」と、今朝も南馬場の角馬場からDコースをキャンターで1周と手を緩めません。昨日の時点で480キロと、デビュー以来最もシェイプアップした体重になっていますが、「あと10キロ」が目標だそうです。以前とは違うイメージのモンスターが見られそうです。