2019年9月1日(日)
JRA栗東トレーニングセンター競走馬診療所より、ウインムート号の解剖所見が出ましたので、出資会員様にご報告申しあげます。
診断名は腰萎(ようい、いわゆる腰フラ)です。
解剖の結果、第7頸椎・第1胸椎間の脊髄の損傷および頭蓋底の側頭骨に0.5cmの亀裂骨折が見つかりました。
頭か首をぶつけた衝撃により発症したものと推測されます。
26日(月)に熱中症の症状が見られた際には膝から崩れるようにうずくまり、28日(水)には後肢から崩れるように横たわったということで、いずれも頭をぶつけた様子はなかったとのこと。馬体に傷などはなく、外観からは脊髄損傷とはわかりませんでした。
26日の熱中症治療後には、食欲もあり、元気を取り戻しているように見えました。短期調整先の牧場で、回復期にある馬に人が24時間付き添っていることは難しいため、誰もいない時間帯にバランスを崩して頭をぶつけた可能性はあります。
状態急変後にはすみやかな対応がなされ、加用調教師も牧場に駆け付けて、トレセンと交渉して診療所まで運んでくださいました。最善は尽くしていただいたと思いますが、無念でなりません。
出資会員の皆様の辛いお気持ちをお察し申し上げます。ウインムートはクラブにとっても宝のような馬でした。救えなかったことは誠に残念で、胸が痛みます。
あらためて、ウインムート号の冥福を心よりお祈りします。
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