2014年5月7日(水) 

　今週の新潟での復帰を予定していたウインベルグラーノですが、先週30日（水）の追い切り後から変なスイッチが入ってしまい、日に日に気性がおかしな方向へ向いていってしまっています。
　週末3日（土）には、まったく人を乗せることができないくらいにテンションが上がり、予定していた馬場入りを断念。翌日4日（日）も同じような状況で、乗り手を振り落すところまで気性面は悪化していました。辛抱強く様子を見ていましたが、昨日6日（火）もロンギをかけて落ち着かせようとしてもまったく効果はなく、宮崎騎手を振り落とし、いきなりぶっ飛んでいってしまう有り様でした。
　これでは追い切りができないどころか、ケガ人を出してしまう恐れもあり、ベルグラーノ自身にとっても危険であることから、このままトレセンで調教を続けていくことは不可能という結論に達しました。一度放牧に出して立て直すというプランもありましたが、デビュー前から変わらない気性で、これまでまったく成長が見られないことから、今後休養を挟んだとしても、出走すら困難であると予想されます。これらを踏まえた結果、引退を決定し、9日（金）に中央競馬の登録を抹消することとなりました。
　尾関調教師は「前走でいいところを見せた矢先に、また精神面が悪い方向へ向かっていってしまいました。レースにまで持っていくことができず、大変申し訳ありませんでした」と深々と頭を下げておられました。
　今後は、地方・水沢競馬の馬主に無償で譲渡することが決まっています。
なお、引退通知書につきましてはJRAの見舞金が確定する約1ヶ月後にお送りいたします。
　出資会員の皆様には、ご期待に添えず、大変申し訳ありませんでした。短い間でしたが、温かいご声援をいただきましたことを心より感謝申し上げます。

2014年5月1日(木) 

　先週末26日（土）に入厩したウインベルグラーノは、昨日30日（水）に坂路にて追い切りがかけられました。相手は共に3歳未勝利のミスターエンザンとトウショウカノンで、宮崎騎手騎乗のベルグラーノが最後方から追いかけます。ラスト1Fでもまだ前2頭と差がありましたが、そこから一杯に追われて最後は3頭併入でフィニッシュとなっています。ラストは目一杯で全馬15秒近く掛かっていましたが、この日の坂路は特に時計が掛かる馬場でしたから、仕方のない部分でもあります。
　尾関調教師は「みんな最後はアラアラでしたね。でも、ベルグラーノは追いかけて最後まで踏ん張れていましたし、この馬なりに動きは良かったですよ。昨日も坂路で15〜15秒を乗っていますし、至って順調です」と説明しており、精神面に関しては「危なっかしいところは多々ありますが、以前より悪くなっていることはないので、それをプラスに捉えたいと思います。なんとかうまく調整していきたいですね」と話していました。
　そして本日1日（木）は追い切り明けということで、軽めの運動で様子が見られていました。なお、次走は来週の新潟日曜2R芝1400mに宮崎騎手で出走予定となっています。

2014年4月25日(金) 

　茨城県・鉾田市のビッグレッドファーム鉾田にて調整中。引き続き、坂路をキャンターで3本というメニューを消化しています。
　担当者は「22日（火）には少し速いところを行ってみようと思いましたが、そこまで時計は出ていませんでした。背中を硬くしてしまうところがあり、精神的な部分で問題はあるのですが、トモが弱いので急な坂のところで進んでいけないというところもあります。それでも、精神面に関しては以前ほどひどくはないですし、わずかながら成長も感じます。追い切りをコンスタントにできない分、普段の調教から速めのところをやって体を作っていきます」と話していました。なお、本馬は明日26日（土）にトレセンへ帰厩の予定となっています。

2014年4月18日(金) 

　茨城県・鉾田市のビッグレッドファーム鉾田にて調整中。引き続き、坂路をキャンターで3本というメニューを消化しています。
　担当者は「やはり背中を硬くしてしまって、全身をうまく収縮させられないところがネックになっています。さらには、今日は強風だったのですが、そういう状況になると余計に変なスイッチが入ってしまい、危なくなってしまいます。以前よりも良くなったことは確かですが、それでも課題は残っていますね。速い追い切りはできませんが、その代わり普段からハロン17秒くらいを乗って負荷をしっかりと掛けています」と話していました。なお、本馬は早ければ来週にもトレセンへ帰厩の予定となっています。