2013年6月20日(木) 

　先週の函館では、向正面で脚元に異常が感じられ、レース途中で競走中止となってしまったウインアルエットは、本日20日（木）にレース中に腱を伸ばしてしまったと見られる左前脚のエコー検査を行いました。検査の結果、左前脚の裏筋の組織の損傷が激しく、「左前屈腱不全断裂」という診断が下っています。加えて競走能力喪失という診断も出たため、誠に残念ではありますが、現役引退を決定。明日21日（金）に中央競馬の登録を抹消することとなりました。
　荒川調教師は「まだ4歳馬でこれからの活躍を期待していた馬でした。このような結果になってしまい、本当に申し訳ありませんでした」と頭を下げられていました。
　今後につきましては無償返還となっておりますので、生産牧場である白老ファームに権利を返還いたします。
　なお、引退通知書につきましてはJRAの見舞金が確定する約1ヶ月後にお送りいたします。
　出資会員の皆様には、このような残念な形で現役を引退することになってしまったことを心よりお詫びすると同時に、アルエットに長きに渡り温かいご声援をいただきましたことを心より感謝申し上げます。

2013年6月13日(木) 

　ウインアルエットは、予定通り先週7日（金）に栗東トレセンを出発し、翌8日（土）に函館競馬場に到着しています。長距離輸送も無事クリアし、目立った輸送減りやダメージは感じられませんでした。
　そして、昨日12日（水）には、函館競馬場のウッドチップコースにて単走の追い切りがかけられました。川島騎手が騎乗して、ゆったりとした序盤の立ち上げから、しまい重点でラスト1Fは強めに追われて12秒1を計時しています。
　荒川調教師は「1週前の先週はこちらでしっかりと負荷をかけましたし、今週はラスト重点で軽めという指示を出していました。ジョッキーからは『いい動きだった』と報告を受けていますし、前走後から少し間隔は開きましたが、初戦からそれなりに力の発揮できるデキに仕上がったと見ています」と状態を説明。続けて「初戦からいきなりとは言わないまでも、函館滞在中に500万下は勝ってもらいたいですね」と意気込みを語り、今夏は函館滞在競馬に専念する意向も表明していました。
　なお、本日13日（木）は追い切り明けということで引き運動のみにセーブされ、午後の出馬投票では今週の函館土曜8Rダート1700m牝馬限定戦に川島騎手とのコンビで出走が確定しています。

2013年6月6日(木) 

　函館競馬場への移動を控えているウインアルエットは、先週末2日（日）にはニューポリトラックコースで軽めの追い切りがかけられるなど、着々と出走準備が整いつつあります。
　そして今週は昨日5日（水）に坂路で単走の追い切りがかけられ、4F55秒1、ラスト1F13秒5という時計を強めの脚色でマークしていました。
　この動きに荒川調教師は「馬場が重かった影響もあって時計は出ませんでしたが、しっかりと負荷を掛けることができました」と及第点の評価を与え、続けて「本数は十分にこなしてきたので、来週向こうで1本追えば態勢は整うと見ています。降級戦ですし、休み明けでも格好は付けてくれると思いますよ」と語っていました。
　追い切り明けの本日6日（木）は厩舎周りの運動で楽をさせてもらっており、明日7日（金）に函館競馬場へ向けて栗東トレセンを出発する予定となっています。なお、出走番組については、来週の函館土曜8Rダート1700m牝馬限定戦を本線に検討中となっています。

2013年5月30日(木) 

　先週の24日(金)に栗東・荒川厩舎へ帰厩したウインアルエットは、早速先週末26日(日)にニューポリトラックコースで軽めの追い切りがかけられるなど順調にトレーニングが積まれています。
　そして昨日29日(水)には坂路で帰厩後初の本格的な追い切りがかけられました。古馬500万下ディアアプローズとの併せ馬で、アルエットがスタートで4馬身ほど先行すると、ラストの追い比べではアルエットが一杯、ディアアプローズが馬なりと手応えで大きく差を付けられてしまったものの、最後まで併入でまとめていました。
　この追い切りに荒川調教師は「まだ帰厩して日が浅いことを思えば、動きは悪くなかったと思います」と及第点のジャッジを与え、今後のプランについては「やはりコース形態からも函館の小回り馬場が合っていそうですから、来週末にも函館競馬場へ移動して、開幕週の出走を目指していくことにします」と語っていました。
　番組については、6月15日、函館土曜8Rダート1700m牝馬限定戦を本線に牡馬混合戦も視野に入れています。
　なお、追い切り明けの本日30日(木)は引き運動とプール調教という軽めのメニューで楽をさせてもらっていました。