2009年12月24日(木) 

　公営・兵庫県競馬、森澤友厩舎所属のウインキナウは、昨日23日に行われた園田競馬3Rダート1400mに出走しましたが、3コーナーで右前脚繋靭帯に故障を発症してしまいました。レース翌日の獣医師の診断では「右前脚の繋靭帯を伸ばしており、屈腱にも損傷があると考えられます」というものでした。中央競馬への復帰の権利を獲得しましたが、残念ながら、その権利をいかすことはおろか、現役をも断念しなければならないほどの重症で、当クラブとしましても引退を決断いたしました。
　森澤友調教師は「まずは無事に中央競馬にお返しするのが私の使命なのですが、このような事態となりまして本当に申し訳ありません。才能あふれる馬の芽を摘んでしまった責任を痛感しております」と、深々と頭を下げていらっしゃいました。また、キナウの様子については「患部はテーピングで固定して様子を見ています。歩く姿は痛々しいですが、馬房では自力で立っていられるので、しばらく舎飼いの状態で経過を観察しますが、1〜2週間で北海道への移動は可能になるであろうというのが獣医師の診立てです」と、説明がありました。
　さて、キナウの今後ですが、繁殖としてキナウが果たせなかった夢を子供達に託すことになりました。
　会員の皆様には、志なかばで現役生活を断念せざるをえなくなりましたことを深くお詫びするとともに、ここまで長きに渡り、キナウに温かいご声援を送っていただいたことを心より感謝いたします。本当にありがとうございました。
　また、今回の中央競馬再登録を前提とした、地方競馬出戻り制度に賛同してくださった出資会員のみなさまには、代替権利が発生いたしますので、近日中に引退通知書を発送いたします。お手元に届きましたら、ご確認のほどよろしくお願いいたします。

2009年12月17日(木) 

　公営・兵庫県競馬、森澤友厩舎所属のウインキナウは、角馬場での入念なハッキングのあと、西脇トレセン1周1000mのコースでキャンター2周半の乗り込みを行っています。
　森澤友調教師は「前走後、ジックリ立ち上げて進めたのが良かったようで、球節のムクミの症状は落ち着いています。歩様やフットワークもスムーズですから、次走に向けて乗り込みを強化していきます」と、キナウの状態報告がありました。
　さらに「この感じならば来週の競馬というのも視野に入れてもいいかなとは思っています。ただ、当初は中2〜3週は空けた方がいいと想定していましたから、今週末の状態を見て判断したいと思います。来週の出走を見送った際には、中間で16〜15秒ペースの軽めの追い切りを1本追って、息遣いを整えることになるでしょう」と、さまざまなバリエーションを想定して2勝目を狙う森澤友調教師でした。
　なお、キナウは来週の園田競馬（兵庫県競馬は原則として毎週火曜・水曜・木曜の週3日開催）へ出走の可能性があります。出馬投票は今週末日曜日を予定していることから、出走レースの詳しい情報は、主催者からの発表があり次第、お知らせいたします。

2009年12月10日(木) 

　公営・兵庫県競馬、森澤友厩舎所属のウインキナウは、8日に行われた園田競馬4Rダート1400mに出走。内枠を利してハナを奪うと終始楽な手応えで後続を引き付け、最後も一杯に追われることなくセーフティリードを取っての完勝となりました。これで中央競馬復帰へ向けて、あと1勝となっています。
　「稽古では1頭になると気を抜くようなところがあったので、ハナに行った時には少し心配しましたが、取り越し苦労でしたね。やはり、園田のこのクラスでは負けられない素質の持ち主です」と、森澤友調教師も絶賛していました。
　さて、レース後2日目となる今朝のキナウは、厩舎周りの引き運動を1時間で歩様のチェックが入念に行われました。「昨日は球節にムクミの症状があって、歩様も少し硬さが目立ったので心配したのですが、今朝はだいぶスムーズでした。若干ムクミの兆候は残っていますから、今週一杯は運動程度の軽めにセーブして様子を見ていきます」と、森澤友調教師から報告がありました。
　気になる次走については、「レース後に川原ジョッキーからは、『どうしたって体が緩くなりがちなタイプだから、中1〜2週ぐらいの間隔で太くなる前に競馬を使おう』と、進言がありましたが、球節のムクミの症状を見ると、もう少しゆったりと間隔を空けたほうがいいような気がします。今週一杯、状態を見ながら判断しますが、年明けぐらいを目標に進めていこうと考えています」と、話していました。

2009年12月3日(木) 

　公営・兵庫県競馬、森澤友厩舎所属のウインキナウは、今週の出走を予定していましたが、残念ながら抽選除外の憂き目にあってしまいました。これにより、レースを来週の園田開催にスライド。引き続き、角馬場での入念なハッキングのあと、西脇トレセン1周1000mのコースでキャンター2周半の乗り込みを行っています。また、来週の出走へ向けた最終追い切りは明日行う予定とのことです。
　「若干、体つきに余裕があるので、もう1週間乗り込めるようになったという点で除外はいいように受け取っています。先週の追い切り後も脚元には違和感はありません。この中間は強めのキャンターを行ったり、明日の追い切りも5Fから行き出して、ラスト1Fは馬なりで13秒台後半では上がって来るつもりですが、順調に仕上げのメニューを消化できています。来週の出走へ向けて、体の緩みも解消しつつあります」と、森澤友調教師は状態を報告しています。
　また、「キナウが編入されたC2クラスは、同じように中央競馬へ戻る前提の馬が本賞金の多い少ないに関係なく編入されています。ですから、時としてとんでもなく強い馬と対戦しなければいけないことがあるので、運も必要なのですが、そんなことは気にせず、自分の競馬ができれば、稽古の感触から勝ち負けはしてくれるでしょう。先週の抽選除外で優先権利を持っているので、来週は除外なんてことはありません。まずは明日の追い切りで抜かりなく体を仕上げていきます」と、話していました。
　なお、キナウは来週の園田競馬（兵庫県競馬は原則として毎週火曜・水曜・木曜の週3日開催）へ出走予定。出馬投票は今週末日曜日を予定していることから、出走レースの詳しい情報は、主催者からの発表があり次第、お知らせいたします。